カテゴリー別アーカイブ: 未分類

理容師法の成立

理容師法は昭和22年に成立し、その年の12月24日に公布され、翌年の1月1日に施行されます。

日本国憲法が公布されたのは昭和21年11月3日です(昭和22年5月3日施行)。憲法の公布を待って、翌22年に国政選挙が行われ、国会が招集されます。その第1回特別国会では、新生日本の基盤となる重要法案が多数成立し、公布されますが、その中にまじって理容師法は成立します。

日本国憲法が公布されたのは昭和21年11月3日です(昭和22年5月3日施行)。憲法の公布を待って、翌22年に国政選挙が行われ、国会が招集されます。その第1回特別国会では、新生日本の基盤となる重要法案が多数成立し、公布されますが、その中にまじって理容師法は成立します。

理容師法については戦前の昭和13年にも時の国会に上程されましたが、前年に日華事変がおきるなど戦時色が濃い時代で成立しませんでした。昭和13年は内務省の衛生局が厚生省として独立した年でもあります。厚生省の独立を受けて理容師法を提出したのでしょうが、その後は提出されていません。

また厚生省が独立して、理容の所管が警察署から保健所に移行したわけではありません。保健所の設置は軍事優先の社会で進みませんでした。理容業美容業が厚生省の所管となるのは昭和22年に内務省が廃止されてからです。

第一回国会で成立した理容師法は、前年の昭和21年に設立された全国理容連盟(後の全国理容生活衛生同組合連合会)の念願でもありました。しかし、それだけではありません。他の重要法案と同時に成立した背景にはGHQの意向が強くはたらいていました。戦後、日本の衛生状態は悪く、皮膚や頭髪の伝染病が蔓延していたのを防ぐための一つとして、衛生立法として理容師法の成立を後押ししたようです。

全国理容連盟は、業法の成立も念願の一つでしたが、戦時中からの統制料金の廃止や、それにかわる協定料金の認可を求めて活動していていました。

ちなみに、昭和22年に成立した理容師法では、 第一条で、「この法律で理容とは、理髪及び美容をいう」と定義していて、現行の理容師法と美容師法を併せ持った内容になっています。

丘圭・著

【参考資料】
原初 理容師法(昭和22年)全文
http://ribiyo-news.jp/?p=30218