洋髪42% 和装99% 1925年銀座の女性

大正14年(1925)初夏の東京銀座。街行く女性の99%が和装でした。ちなみに和装の男性は33%、残りの67%が洋装です。大正の末、女性の服装は圧倒的に和装なのがわかります。『東京銀座街風俗記録』(今和次郎)より。

女性の髪型はというと、調査対象816人中、洋髪が42%、束髪を含めた日本髪が58%で、髪型は洋風化が進んでいます。女性の4割は和服の洋髪姿です。

洋髪のうちわけは、オールバック120人(35%、洋髪に占める割合、以下同)、7:3パート119人(34%)で、洋髪の7割がオールバックとパートスタイルで占められています。以下、髷ナシ62人(18%)、耳隠し42人(12%)、夜会1人となっています。髷ナシという分類は後頭下部に膨らみをもたせたイラストで示されていますが、どうも苦し紛れの分類のようで、他には分類できない髪型を数えたようです。

束髪については、今さんは「仕上げ次第で日本風にも洋風にもなるので、洋髪、日本髪の中立とした」と説明しています。しかし束髪については日本髪を簡略化したもので、鬢、タボ、前髪などはないものの髪型そのものは日本髪のテイストです。日本髪のアレンジといえます。

束髪の女性は220人(27%)を占めます。洋髪・日本髪で分類されたなかで最多です。大正末、女性の3割近くが束髪で、明治18年の束髪運動(日本髪排斥運動)は女性に受け入れらていたのがわかります。
束髪以外の日本髪は、おばこ髷106人(42%、日本髪に占める割合、以下同)、髷101人(40%)、銀杏返し24人(10%)、桃割れ18人(7%)、島田髷2人(1%)になっています。101人を数えた髷は、これも洋髪の髷ナシ同様、他に分類できない日本髪をカウントしたようです。

『東京銀座街風俗記録』から、大正末の女性の髪型風俗の一端を知ることができます。政治や事件は歴史として残りますが、人々の日常生活は、一世紀近くも過ぎると忘れ去れれてしまう。

丘圭・著

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