日本結髪全史

(昭和28年、創元社)。古代から明治、大正、昭和初期までの髪型の歴史が多数の図版ととともに紹介されています。江戸時代については、元和威武(1615年)ころまでは戦国時代と一緒のくくりにして、それ以降を、寛永から正徳、享保から寛政、寛政から慶応の3期に分けて、その特徴を記述しています。この区分は髪型以外の服装や風俗、民俗学的な動勢からも妥当だと思われます。
江戸時代の髪型に関しては、喜多川守貞さんの「近世風俗志」から引いていると思われる叙述も散見されます。

江馬務

明治17年(1884)~昭和54年(1979)
京都生。
京都帝国大学卒。京都女子大学教授。歴史学者。
昭和35年(1960)日本風俗史学会を設立し、初代会長に就任。
有職故実や風俗史研究の第一人者といわれ、「有職故実」「十二単の世界」、「日本服飾史」など多数の著作があります。