江戸結髪史

金沢康隆著
昭和36年(1961)、青蛙房
あとがきに「江戸時代女性結髪史」とすべき…と書いてある通り、江戸時代の女性の結髪に焦点を当てた書。前期、中期、後期に分けて結髪を中心に頭飾品なども紹介。公家女性や武家女性の髪、男髷についても簡略ながら的確に記述しています。
歌舞伎で使う鬘を研究した関係から、結髪の具体的な処理の記述があり、参考になります。
絵画史料や演劇(歌舞伎)史料については、検証なく引用しているのが気になりますが、逆にそれだけわかりやすい。江戸時代の女性結髪を知るには必須の書物といえます。
金沢 康隆(かなざわ やすたか)
大正4年(1915)~昭和45年(1970)
東京生まれ。東京帝国大学卒。劇評論家。
歌舞伎への造詣が深く、江戸時代の文芸、風俗にも詳しい。